2年課程 男女60名
取得資格
○アクティビティ・ワーカー
○日赤救急法基礎講習修了証
○専門士称号
介護福祉士 (Care Worker) とは…
「介護福祉士(Care Worker)」は「介護」の知識と技術をもった専門家であると同時に、一人ひとりの生活を豊かにする「福祉」の専門家です。つまり「生活支援のため」という視点のもとに、理論と実践の融合を図る福祉系の国家資格です。
一般的に「医療系の資格で、身体介護だけおこなう簡単な資格…」と誤解されますが、決してそうではありません。
介護福祉士は、1987年5月、我が国の福祉分野における初の国家資格として誕生しました。
当時の厚生省は、ドイツの「老人介護士」を見本に、他の諸外国で半年程度で取得できる介護系の資格「Care Giver(介護士)」と、ソーシャルワーカー (Social Worker)の理念と技術をあわせ持った日本独自の資格として「介護(care)ができるソーシャルワーカー」という概念を示しました。
当初、資格取得のための要件を「養成課程3年+国家試験の合格」で実施する考えもありましたが、早すぎた時代背景と資格者を増加させる目的で、「養成課程2年以上(国家試験免除)」、もしくは、「介護職の実務経験3年以上+国家試験の合格」として成立させました。
2007年、法改正によりカリキュラムが全面改正されると、目標とする介護福祉士像は「生活支援者として、福祉・介護・医療の知識と技術の基本をおさえ、人間の尊厳と自立・自律をもとに介護過程の展開(ケアプラン)が実践できる介護福祉士」となり、介護が必要な生活全般の支援者としての資格の色彩がより濃くなりました。
同時に、養成課程修了者には国家試験の受験を義務化、実務経験者には半年以上の養成課程(実務者研修)の修了を義務化し、介護福祉士のさらなる質的向上を目指すことになりました。
2011年6月、たん吸引など生活支援にかかる医療行為が医師や看護師などの医療系の資格以外で初めて認められ、今後ますます社会から期待されている福祉系の国家資格となりました。
介護福祉士は他の資格のように完全に完成した資格ではありません。常に「理想的な介護福祉士」を目標に発展し続けています。
10年後…20年後…介護福祉士の重要性はますます高くなっていることは確実です。
なお、介護・福祉系の資格を専門職として整備した国は、世界的に見ても、我が国とドイツなど数か国にしか存在しません。ドイツは世界で最初に公的介護保険を実施した国で、「老人介護士」はドイツ語の Altenpfleger(in) の日本語訳となっていますが、本来の正確な意味は「高齢者看護師」です。